大館市の水道事業

大館市の水道事業

2024年11月15日

大館市の水道事業について、水道課のみなさんからレクチャーをいただきました。私たち市民の生活に直結する重要インフラですので、動画でもお伝えしたいと思います。

主な内容は下記のとおりです。

料金面について

大館市の上水道普及率は約9割。残り1割の世帯は、自分たちで水道組合をつくったり、自家製の井戸を使ったりしている。大館市の水道料金は、40年ほど前は全国でもトップ10に入るほど高い料金設定だったが、現在では秋田県内の自治体でみても中位の料金設定。世帯数が増え続けてきたことが最も大きい要因。今後は人口減少にともなって世帯数も減少傾向が続くと予測されており、遠くない将来に料金改定が必要となる見通し。老朽化した施設の修繕費、電気代などの高騰により、秋田県内では、今年度、仙北市、潟上市、男鹿市、にかほ市の4つの市が水道料金を値上げすると報道されている。

老朽化について

旧大館市の市街地に水を供給する山館浄水場が建設から40年と耐用年数を迎えている。市内の配管も16%が耐用年数を超えている。耐用年数に沿って施設・配管を更新するには40年間で570億円を要する。大館市は部分更新と補修による「長寿命化」で費用を半額程度まで抑える方針。

収入について

大館市は有収率(給水量に対して課金できている割合)が75%と低い。全国平均は約90%です。主な原因は漏水。本管から別れて各家庭に分岐した水道管は各家庭の管理範囲となるため、調査も修理もお願いベースになってしまう。さらに、水圧の関係で一番弱い箇所を修理すると次に弱い箇所が漏水しがちという難点もある。

経営面について

黒字の上水道よりも赤字の下水道のほうが問題。下水道のほうが上水道よりも配管が地中深く、浄化処理の費用もかかるため、本来は上水道よりも高い料金設定にすべきだが、大館市は逆に低い料金設定になっている。例えば、月に22立方メートル使用した場合の試算では、上水道料金が5500円に対して、下水道料金は3500円。上水道よりも先に下水道料金の料金改定が必要。下水道の導入世帯を増やすため現時点では下水道料金を低く抑えているという背景もある。

運営面について

水道事業に関わる若い職員、とくに技術職の不足が深刻な問題になっている。水道事業は土木分野などと異なり、現場で専門家を育てないといけない。県内の町村では技術職員が不足しているため、民間企業へ運用を委託するケースが増えているらしい。市民のみなさんも、水道事業に関心を持ってくれそうな若手の知り合いがいましたらぜひ勧めていただきたいと思います。

もっと詳しく知りたい場合

大館市の水道事業について詳しい情報はこちらをご覧ください。

大館市新水道ビジョン
https://www.city.odate.lg.jp/city/soshiki/kyusuikeikaku/p7306
(令和2年3月に策定されたもので少し情報が古いです)

水道事業等経営戦略
https://www.city.odate.lg.jp/city/soshiki/suidoukanri/p952
(令和5年3月に策定されたものです)