当初は寄付の打診があったものの、大館市は1,650万円で購入することを決めました。企業版ふるさと納税への協力がありました。納税額を条件に延長できる国の交付金事業があり、市の予算が1億円以上増えました。
大館市は2024年度予算で、黄金の秋田犬像を購入することを決定しました。
当初予算の説明で、この話を聞いたときは耳を疑いました。黄金の秋田犬像の購入費用は1650万円。これだけあれば、新たに試せる事業もあるでしょう。予算を削減された事業も数多くあります。一見、大きな無駄遣いに思えますが、詳しく経緯を聞いたところ、購入は合理的な判断と納得しました。
相手先企業からは、像を寄付したい、というお話もあったそうです。しかし、市長は正式に購入したいと申し入れたそうです。相手先企業からは企業版ふるさと納税をいただきました。国の交付金事業のなかに、企業版ふるさと納税の金額が一定金額以上になれば支援期間を延長できる、という条件の事業があります。今回の相手先企業を信頼関係を築くことにより、結果的に、大館市は2つの事業の延長が決まり、国から1億円以上の交付金を追加で受けられることになりました。
企業版ふるさと納税は、なかなか協力企業が増えず、国の定める条件を満たすことは難しい状況でした。相手先企業と信頼関係を築くことによって、財政面で大きなメリットが生まれました。
黄金製のモニュメントは、昭和の「ふるさと創生1億円」で、いくつかの自治体が製作しニュースとなりました。30年以上経過した現在では、高価な品物ゆえの管理の難しさや集客効果の落ち着きなどで、処分されてしまったものが多いようです。大館市では、常設展示はおこなわず、イベントでお披露目する見通しです。ハチの縁で結ばれた無数の信頼関係のシンボルとして、新たなストーリーを生み出してくれることを願います。

